2~3歳の子どもに多い!?
手足口病とは
手足口病は、38~39℃の発熱と、手足や口腔内にできる小さな水疱が特徴の感染症です。
2~3歳児に多く、保育園や幼稚園で流行しやすい「夏風邪」としても知られています。
原因はエンテロウイルス(エンテロウイルス71型、コクサッキーA6型など)で、流行する型は年によって異なります。
唾液や便に含まれるウイルスが口から侵入することで感染し、感染力は比較的強く、食べ物などを介してもうつる可能性があります。
手足口病になりやすい
時期は?
5歳未満のお子さんに多く、6~8月の夏季に流行する三大夏風邪の一つです。
手足口病の潜伏期間や症状
手足口病の潜伏期間
手足口病の潜伏期間は3~6日です。
手足口病の症状
発熱や手のひら、足の裏、足の甲、口の中に数mm大の水疱が出現(通常3~7日で消失、かさぶたは形成されない)します。
肘、膝、臀部などにも水疱が出現することもあります。
注意が必要な症状
通常、1週間程度で水疱と発熱は治まります。
しかし、発症後2~3日以降に高熱、吐き気、頭痛などが現れた場合は、髄膜炎や脳炎の可能性があります。
まれに、急性弛緩性麻痺を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
手足口病の原因や
感染経路・潜伏期間は?
手足口病は、コクサッキーウイルスとエンテロウイルスによって引き起こされます。
一度感染すると抗体ができますが、複数の型が存在するため、同じシーズンに複数回発症する可能性があります。
感染経路は、接触感染と飛沫感染です。
接触感染は、ウイルスが付着した物に触れたり、便中のウイルスが手から口や鼻に侵入することで起こります。
飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことで起こります。
感染経路
飛沫感染
手足口病は、感染者の咳やくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。
接触感染
感染者の唾液や鼻水がついたものに触れる、あるいは水疱の内容物に直接触れることで感染する可能性があります。
当院では、接触感染予防のため、こまめな手洗いを推奨しています。
糞口感染
感染者の便に含まれるウイルスが口に入ることでも感染します。
オムツ交換後などは特に注意が必要です。
手足口病の検査・診断
手足口病の診断は、通常、問診、視診、症状に基づいて行われます。
周りの流行状況、発症時期、水疱の状態、口内炎の有無、食事・水分摂取量などを確認します。
まれに、血液検査で病原体を検出する場合もあります。
潜伏期間は3~6日で無症状です。
感染の疑いがある場合は、数日後に発症する可能性があるため注意が必要です。
特効薬はなく、解熱鎮痛剤で痛みや発熱を抑えます。
発疹には特別な薬は使用せず、通常2週間程度で自然治癒します。
かゆみなどが強い場合は、対症療法として非ステロイド系外用薬を使用する場合もあります。
当院では、症状に合わせた適切な治療を提供しています。
手足口病の治療
手足口病はウイルス感染症のため、抗菌薬は無効です。
治療は対症療法で、解熱鎮痛剤で発熱や頭痛、口腔内の痛みなどを緩和します。
脱水症状を防ぐため、水分補給と安静、栄養摂取を心がけてください。
口腔内の痛みが強い場合は、食べやすいものを与えましょう。
当院では、患者さんの状態に合わせた食事指導も行っています。
手足口病は大人にも感染する?予防方法
手足口病は子どもだけでなく、大人も感染する可能性があります。
幼少期に感染していない型のウイルスに感染することで発症します。
お子さんから大人への感染が多く、家庭内や職場で感染が広がることがあります。
無症状で経過する場合もあるため、日頃から感染予防を心がけることが重要です。
大人はお子さんより発疹が強く、倦怠感、筋肉痛、悪寒、高熱などを伴うこともあります。
風邪と間違えやすい場合もあるため、症状が現れたら当院を受診してください。
手足口病の予防・対策
手足口病は、飛沫感染、接触感染、糞口感染で広がります。
感染予防のため、以下の対策を徹底しましょう。
手洗い・うがい
排泄物の処理後、調理や飲食の前後には、お子さんだけでなく、周囲の大人の方もしっかりと流水と石鹸で手洗いをしてください。
タオルの共用は避けましょう。
適切な排泄物の処理
手足口病のウイルスは、症状が治まった後も、便の中に比較的長い期間排出されることがあります。
そのため、おむつ交換の際は、常に適切に処理し、手洗いを徹底してください。
手足口病のQ&A
手足口病の初期症状は?
手足口病は、感染から3~5日後に、手のひら、足の裏、口の中などに2~5mm程度の水疱が現れます。
この水疱は痛みやかゆみを生じることがあります。
発熱はあまり見られず、多くの場合、この発疹で気づきます。
口の中の発疹による喉の痛みで気づくケースもあります。
赤ちゃんは症状を訴えられないため、母乳やミルクを飲まない、機嫌が悪い、よだれが多い、離乳食を食べない、泣き止まないなどの手足口病が疑われる場合は、口の中の発疹も確認しましょう。
水分や食事がとれないと、脱水症状や低血糖を引き起こす可能性があるため、当院へ速やかにご相談ください。
手足口病は、小児科と皮膚科どちらを受診したらいいですか?
発熱がある場合は、小児科を優先的に受診してください。
普段からの小児科かかりつけ医にご相談ください。
大人の場合は、内科または皮膚科を受診してください。
大人も手足口病に感染しますか?
手足口病は大人にも感染し、お子さんより重症化する傾向があります。
特に発疹の痛みは強く、歩行困難になる場合もあります。
大人の感染は、多くの場合、お子さんから感染します。
手足口病に感染すれば、どんな発疹が出ますか?
口の中にできる発疹は、直径1~2mm、大きいものだと5mm程度で、赤く腫れ、中心に小さな水疱があります。
主に喉の上側に発生し、水疱が破れると浅い潰瘍となり、痛みを生じます。
手足口病になったときには、そんなものを食べさせればいいですか?
手足口病の発疹は、手足だけでなく口の中にもできます。
刺激物を避け、豆腐、煮込んだうどん、ゼリー、プリンなど、口当たりの良いものを与えましょう。
トマトや柑橘類、熱いもの、固いものは避けましょう。
手足口病になった場合、何日休む必要がありますか?
手足口病は、治癒後も便からウイルスが排出され続け、無症状のままウイルスを排出するケースもあるため、発症者のみの隔離では感染拡大を防止できません。
症状がある間は自宅で安静にし、熱が24時間なく、食欲も回復していれば、発疹が残っていても登園・登校は可能です。
ただし、当院の方針や保育園・学校によっては異なる場合がありますので、ご確認ください。